庭に出没したアライグマ

じつは屋根裏に侵入します:アライグマ対策

アライグマというと可愛いキャラクターを思い浮かべる人が殆どなのではないでしょうか。けれども本物のアライグマは見た目こそ可愛いものの、実は凶暴で人間にとって害のある危険な生物でもあります。

アライグマの生態

運動神経がよく夜行性

アライグマは都市部から森林、湿地帯などの水辺など幅広い範囲に生息しています。木のうろや岩穴、人家や畜舎などに巣を作ります。

見た目が可愛いアライグマですが、実は運動神経がとてもよく、泳ぐことや木登りが得意な一面があります。また食べ物を洗う姿が有名ですが、実は食べ物を洗っているのではなく、目の悪いアライグマが食べられるものかどうかを選別している作業だと言われています。

基本的に夜行性ですが、昼間に活動することもあります。

野生化したアライグマ

1980年代に放映されたアライグマのアニメをきっかけに、アライグマをペットとして輸入し飼育するというブームが起きました。しかし見た目の可愛さに反して凶暴で飼育しづらいという側面から、放逐、遺棄されたり、または逃亡したりした個体がやがて野生化していきました。

自分でできるアライグマ対策って?

侵入させない

アライグマは運動神経がよく、狭い隙間さえあれば侵入して屋根裏に住み着いてしまいます。家の周りを点検し、アライグマが侵入できるような穴は塞いでおきましょう。民家の周囲の草刈りをこまめにし、見通しをよくすることでアライグマの寄り付きにくい環境を作ることができます。

またアライグマのエサとなるような生ごみやペットのエサの食べ残しを放置しないようにしましょう。これらはアライグマをおびき寄せるエサとなってしまいかねません。

侵入されてしまったら

もし屋根裏に侵入されてしまったら、侵入口から遠い場所で忌避剤を使用し、アライグマを追い出すようにしましょう。燻煙剤や木酢液、ハッカ油などの忌避剤が有効です。

またアライグマの天敵でもある狼などの尿を使うことでアライグマを寄せ付けなくなります。

アライグマの被害と注意点

アライグマによる被害

現在アライグマは生態系を破壊する恐れがあるとして特定外来生物として指定されており、アライグマの飼育、譲渡、輸入は禁止されています。

もともと日本に存在しなかったアライグマには天敵がおらず、その上繁殖力が強いためアライグマの生息範囲は広がりつつあります。生態系に悪影響を及ぼすばかりでなく、果樹園や畑の農作物を食い荒らし、空き家や民家の屋根裏などに住み着きペットに危害を加えたりゴミを漁ったりします。

またアライグマはタヌキ同様、ため糞といって同じ場所に糞尿をする習性があります。匂いもキツいため、屋根裏に侵入されると衛生的な問題でも悩まされることになります。

危険なアライグマ

可愛い見た目とは裏腹に、アライグマは人間界に様々な害を及ぼしています。成長するにつれて凶暴さを増し、また見た目に反して力が強いため、飼い主の手に負えなくなるというケースが多々ありました。

またアライグマには様々な寄生虫が寄生し、多くの危険な感染症を保持している可能性があります。野生のアライグマを見つけても絶対に触らないようにしましょう。

特にアライグマ回虫に感染すると育った幼虫が体内、特に眼や中枢神経内を移動し、重篤な脳神経障害を引き起こすことが知られています。

まとめ

アライグマ対策についてまとめてみました。
アライグマを見つけたら思わず嬉しくなってしまうかもしれませんが、決して関わってはいけない危険な害獣であることを思い出しましょう。日頃からアライグマに侵入されないよう、隙を作らないようにすることも大切です。

屋根裏対策について詳しくはこちら!→屋根裏の害獣被害をなくすために